ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」(※ゆうたの)を深堀り!

本田翼、岡山天音、宮野真守、芦名星、あの、出演のドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」に嵌ってしまった人間の勝手にドラマの心情解説(あらすじ、感想、創作、小説、ネタバレ有り)。

ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」第4話のあらすじ(心情解説)

 

 

続いて、ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」第4話のあらすじ(心情解説)です。

 

ちなみに書き忘れてましたが、ネタバレ全開ですので(※前回、前々回含め)、まだドラマを見てない方は、見た後に答え合わせのつもりでどうぞ。※またドラマの脚本家でもなければ、原作者でもないので全く正解ではないのであしからず(笑)

 

前回の第3話のあらすじ(心情解説)は以下。

 

yutano.hatenadiary.jp

 

さて、この第4話ですが、いよいよ話が折り返し地点を過ぎまして(全6話の4話なので)、たくみとみやこの間に恋愛模様的な心情が芽生え始めます。

 

とりあえず、第4話のおおまかな出来事を見ますと以下の4点になります。

 

1.みやこがたくみの気持ちに気づく。

2.たくみとみやこの関係が友達関係のまま熟成。

3.たくみに転勤話が浮上

4..みやこの元彼が登場

 

まず、1については、好きという直接的な表現ではなく、”気になってる女の子”という客観情報をみやこが知ることによって、遠まわしにそうなのかな?と気づくという感じです。ただ、知ったところで特にみやこ側から何かする訳でもなく、そのまま平穏な日常が続いていきます。

 

そんな時間が過ぎてくなか、3と4によって、二人の平和な時間に邪魔が入り始めます。3に関しては、ルームシェアの終わりを意味します。っということで限られた時間ということを意識することで、二人(※4話ではたくみが)はお互いの関係を考え始めます。

 

この4話はそんな感じの話です。

 

 ここの話は、個人的にかなり好きなので、第三者視点解説はやめまして、また勝手に登場人物一人称の女子高生が書くライトノベル小説風タッチでまた話をまとめていきたいと思います。

 

ドラマの方は、ほぼたくみ目線で見たままの理解で特に説明する必要が無いので、基本、受身となるみやこ目線の心情を想像してみます。またドラマだけでは、情報が足りないので、一部ストーリーを勝手に付け加えています。

 

とりあえず、4話は、3話の終わりで、たくみに気になる子がいたことを知り、さらに友達なのに相談されずに不満タラタラでドラクエに興じた後の、翌朝のみやこになります。

 

 

 

 

-------<みやこ目線での4話を振り返る>---------

 

 

 

 

 

はあ…なんか体がだるい。

 

肩も痛いし。眠い~。

 

昨日、ドラクエを遅くまでやり過ぎたな。経験値は結構貯まったけど。

 

うわ~もうこんな時間。

 

そろそろ起きないと。仕事に遅れる。

 

「はあ、おはよ~」

 

重たい体を引きずって、リビングに下りていくと、パウさんはもう起きていた。

 

何気なく顔を見て驚く。悪魔に生気を吸い取られてただの屍になってしまったかのような顔をしていた。

 

「どしたの?顔色悪いよ」

「え、いや、いろいろあって…なんか昨日あんまり眠れなくて」

 

そういえば、昨日は帰ってきたのかなり遅かったけど。

 

「いろいろ? 何があったの?」

「まあ、それはその…大変だった」

 

パウさんは、それ以上は私に話してくれなかった。

 

ふと昨日の夜のことを思い出す。

 

「パウちゃん気になってる女の子誘えたかな?」

「その後続報ないね」

 

ドラクエ10のチームメンバーのコメント。

 

 結局、昨日パウさんが家に帰ってきたのは、終電近くだった。

 

朝出かけるときは早番って行ってたけど、それから夜遅くまで、一体どこで何してたんだろう。パウさんのこと結構知ってるつもりでいたけど、私の知らないパウさんがいる。

 

その気になってる女の子と一緒だったのかな。

 

まー別にいいけど。私には関係ないから。

 

相談だってしてくれないし。

 

「あの、ゴローさん、実は、その…ええ~っと、今月って、まだお休みはあるかな」

 

急に休みがあったら、一緒に出かけたいところがあるってパウさんが誘ってきた。でもパウさんと一緒にどこに行くの? ふと疑問が出た。

 

前に行ったスライムパンケーキのお店は良かったけど。

 

「それは、ちょっと、着いてからのお楽しみで…」

 

着いてからのお楽しみ?…何か私

 

「それ、サプライズ的なヤツだよね。パウさん下手すぎ」

 

「あ~ごめんなさい」

 

誘い方が悪かったのを反省して平謝りしてる。パウさんって、そういうことしたこと無いのかな。

 

「ま~いいけど、今度、休み合わせて行こうか」

 

 

 ま~パウさんと出かけるの別に嫌じゃないから。

 

 

「え?、本当に!?良かった~」

 

そんなに喜ぶこと。休みの日に一緒に出かけるだけでしょ。わたしがパウさんと一緒に出かけるの断ると思ってたのかな。

 

私って、パウさんにとって、誘いとか断りそうなタイプに見えてるんだ。

 

へ~知らなかった。

 

そんなに私ってガード堅そうかな。気軽に誘ってくれたら結構行くんだけど。パウさんにとっては誘いづらいのかな。じゃあ、誘うとき勇気いるね。

 

 「パウちゃん気になってる女の子誘えたかな?」

 

 ふと思い出す。

 

え?、ウソ、そんな訳ないよね。

 

パウさんの気になってる女の子って…。

 

でも、さっきまでただの屍のような表情をしていたパウさんが、私が承諾したとわかると、満面の笑みで喜んでいて、その屈託の無い笑顔を見てると、私以外に、他に気になる子がいるようには見えなかった。

 

 

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パウさんと約束した日。

 

私が眠い目を擦りながら朝起きていくと、すでにパウさんは先に起きていた。何か準備があるみたいなのか、朝から皿を洗ったり、携帯で何かを調べたりと、どこかそわそわしていた。

 

ただ一緒に出かけるだけなんだけど。

 

何も考えてない普段の私はどこか居心地が悪い。

 

でも、これがパウさんの言う、”着いてからのお楽しみ”なんだと思うと、今日は受身に徹しようと思う。

 

私の準備が出来るのをずっと待っていてくれて、一緒に出かける。いつも二人が使ってる駅から電車に乗る。知ってるようで、どこか遠くの知らないところに向かう。

 

電車から見える風景を見ながら、ずいぶん昔に見たような気がした。でも、その時とは、景色が大分変わっていて、忘れていた何かを思い出すことは出来ない。

 

ただ、目的地に近づいたとき、車内アナウンスを聞いて、パウさんがどこに向かっていたのかがわかった。

 

荒川遊園地前駅~」

 

遊園地?もしかして…

 

「パウさん!」

 

私は、荒川遊園地前駅の改札を出たときに、パウさんに聞いてみた。

 

「パウさん、もしかして、着いてからのお楽しみって荒川遊園のこと?」

「え?…違うよ」

 

パウさんは、それっきり急に黙ってしまった。

 

電車で移動してる時は、普通にいろんな話をしてくれてたのに、私に目的地が知られてしまった後は、駅から遊園地に着くまでの数百メートルほどの距離をただ無言でひたすら早く歩いていた。

 

私は、その後をついてくのがやっとだった。

 

ようやく遊園地の入り口についた時、パウさんは、後からついてきた私に向かって優しく言った。

 

 

「ゴローさん、着いたよ」

 

パウさんの中で、さっきの会話は一切なかったかのように、”着いてからのお楽しみ”の場所を私にネタ晴らしした。

 

パウさん、下手すぎ。

 

でも口には出さなかった。せっかく計画してくれたのに、水を差すようなことは言えない。だって今日は、受身に徹しようと決めたんだから。

 

目の前に大きな観覧車がある。辺りを見回して、ところどころ変わっていたけど、当時の面影が残っている。

 

ここは、私が小さい頃にパパに連れていってもらった場所。

 

パウさんがこの場所を探してくれたみたい。

 

パウさんが不安そうな目で、合ってる?って聞いてきた。

 

「…うん、ここだよパウさん!」

 

 

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せっかく遊園地に来たんだからという理由で、二人で一通りの遊具や施設を見て回った。

 

最初はあまり乗り気では無さそうだったパウさんも、遊園地を楽しみたい私に合わせて一緒に参加してくれる。

 

館内を見渡せるレールの乗り物に乗ろうとした時、到着したばかりの乗り物にパウさんがすぐに乗ろうとして、係員に笛で注意されたり、施設で飼ってるヤギに家から持ってきてたお菓子を与えようとして飼育員に注意されたりしたけど、すごく楽しかった。

 

コーヒーカップに乗ったときには、そんなパウさんをもっと困らせようとして、私が回る回転速度をめいいっぱい上げてしまった。

 

はじめは、喜んでいたけど回転が止まると、気持ち悪い、と言って、今はベンチで休んでいる。ちょっとやり過ぎたかな。気分が良くなるように、私が代わりに飲み物を買ってくる。

 

「はい、まほうのせいすいだよ」

 

売店で飲み物を買って持っていくと、パウさんが申し訳無さそうに言った、

 

「…実は、俺…遊園地とか初めてなんだよね」

 

普通に楽しんでいたように思えたけど、思い返すと、ちょっと不慣れな部分も見当たる。列に並んでる時に、前の人が進んだのにしばらく気づかず、私が「パウさん!」と声を掛けて気づいてもらうことが何度かあった。

 

人混みとか人の多いところに慣れて無さそう。しばらく話しかけないと、パウさんは、何か考え事をしてるのか、時々一人の世界に入って、ぼ~っとしてることがあった。本当は、苦手な場所なのに、私のために連れてきてもらってなんだか悪い。

 

「なんとなく、こういうとこ苦手と思ってたけど、結構楽しいもんだね」

 

そう言ってしみじみと語るパウさんにこっちもなんだかうれしい。私も久しぶりに遊園地に来てすごく楽しかった。

  

「…あ、そうだ」

 

パウさんは、急に何か思い出したみたいに、カバンから小さい箱を取り出して、私の目の前に置いた。箱の外観からお弁当箱に見える。

 

箱の中身を広げてみせてくれると、その中には、スライムの形をしたパンケーキとクッキーが入っていた。

 

「ああ、ちょっとバブルスライムみたいになっちゃってる」 

 

スライムの顔の部分が少し崩れていたけど、そこが手作り感があって不慣れな男の料理を感じる。なんか子供の頃に料理が苦手なパパに作ってもらった時みたいで懐かしい。

 

「パウさんが作ってくれたの?」

「前にお父さんと来たときに食べたって言ってたから」

 

あの時の話、覚えてくれてたんだ。私とパパとの数少ない大事な思い出。今でも忘れたことはない。

 

パウさんが、はい、と言って、フォークを渡してくれる。

 

でもいざ食べようと思っても、スライムの愛らしい形になかなか手が出ない。出来れば、このままずっと食べずに残して置いておきたい。

 

躊躇してる私を見て、パウさんが食べてと勧める。

 

せっかく作ってもらったので、なるべく形を崩さないよう、端の方を少し取って食べてみた。

 

「うん、おいしい」

 

お店の味とは違うけど、手作りならではの家庭的な懐かしい味だった。

 

 「そっかそっか」

 

 感想を言う私に、パウさんがうれしそうに相槌した。

 

その言葉に、ふと昔の記憶が蘇る。

 

子供の頃、今日と同じように遊園地に来て、スライムパンケーキを差し出して、おいしいと言う、私に向かって、パパも同じように笑顔で優しく語りかけてくれた。

 

 「そうかそうか」

 

こんな時にパパを思い出すなんて…なんでだろう。

 

目の前のパウさんとパパが一瞬重なる。

 

「んん~~、でもやっぱり、お店の味には、遠く及ばないな~、何が違うんだろ」

 

自分で作ったパンケーキを食べてたパウさんは、味見しながら、あまり出来に満足していないみたい。

 

「ねえ、今度、一緒に研究してみよ」

「うん」

 

私も笑顔で頷く。

 

パンケーキを一緒に食べながら、今なら今までずっと気になっていたことをパウさんに聞けるような気がした。

 

こんなこと自分から言うのはすごく恥ずかしい。もし違ってたらと思うと…今までの関係もすべて壊れてしまうかも。

 

私のただの勘違いだったんだって。

 

でも、それでもいいから今聞かなきゃいけないと思う。このまま聞かないまま、一緒に過ごすのは耐えられない。

 

ずっと距離が離れたまま、気持ちを隠して、無関心を装うなんて私にはできない。

 

 

「あのさ…もしかしてパウさん私を誘う方法をみんなに相談してた?」

 

「えっ!なんで知ってるの!?」

 

パウさんは、私が心配してたのが嫌になるほど、素直に認めてくれた。でも勇気を出して聞いて良かった。

 

これでまた今まで通り、パウさんと一緒にドラクエができる。

 

 

「じゃあ みんなにちゃんとできたって報告しなきゃだね!」

「はい…」

 

 

 

 

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この後、駅からの帰り道で、ルームシェアの期限について聞かれ、たくみの「いつまででもいていいよ」の回答に、みやこの「ふ~ん」があります。ここも若干みやこの心情を探る楽しさがあります。

 

その後、夜になり、あやのからのたくみへのアプローチ電話があることを聞かされ、みやこが対処するも、あやのにたくみのことを好きと答えたことで、ウソをついたかもと、みやこは気持ちがモヤモヤしていきます。

 

最後にみやことたくみがドラクエをしながら、たくみが年を取ってもずっとみやこ(ゴローさん含むみんな)とドラクエをしたいと言います。

 

遠まわしのみやこへの告白みたいな感じですが、個人を限定してなかったので、やや気持ちが散漫になってしまった印象もあります。

 

 

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すべて解説してると、キリがないので、今回は、以上になります。10分位のシーンでも、小説みたいにするとえらい長い。

 

最後の方は大分駆け足で解説することになってしまいましたが、とりあえず第4話の個人的に描きたい部分は、一応描けたかなと思います。

 

途中、相変わらず、ドラマにはないシーンを勝手に挿入してしまいましたが、でもいろいろ書きながら思うのは、ドラクエとみやこのパパの思い出(ファザコン)を恋愛動機として、たくみとのちに付き合うには、みやこの決断する部品がまだ足りないかなと思う部分があります。※たくみはそんなに魅力的な人じゃないので。

 

ドラクエのドラマなので、ドラクエが重要というのは、わかりますが、ドラクエが無くなってしまうと、パパとの思い出(たくみの優しさ)、という部分しか残らず、日常的なたくみ(パウダー)の良さという部分がイマイチ弱いかなと感じます。

 

この4話で、遊園地でのデートシーンがありますが、ドラマでは、ただ二人で楽しく遊んでいるわかりやすい定番の映像しかありません。もっと外に出かけた際の二人の相性の良さがわかるやりとりが欲しいもんです。

 

一応、このペ-ジでの心情解説部分では勝手にその辺、推測して追加してはいますが、あまりにも長くなりそうだったので、やり過ぎない程度にカットしています。

 

たくみとみやこの会話などは、1話の「なんで過去形なんだよ」「セクハラだからね」5話での「昼は昼で食えよ」など、強いツッコミ系フレーズが特徴(素)の人です。

 

でもここの部分(みやこのツッコミキャラ)が意外とドラマでは掘られていません。

 

本来なら、この部分を伸ばすだけでも、たくみとみやこのやりとりというのは、非常に興味深いものになります。

 

そういった部分を次回、5話以降で、ちょっといろいろ勝手につけ加えていこうかなと思っています(笑)

 

そんな訳で、5話に続きます。