漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」第4巻の感想
少し前から金田一蓮十郎原作の漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」を読み始めていますが、今回は、「ゆうべはお楽しみでしたね」第4巻を読んでみた。
ちなみに漫画「ゆうべはお楽しみでしたね」1巻、2巻、3巻の感想は以下。
基本的に、本田翼、岡山雨音出演のドラマ版「ゆうべはお楽しみでしたね」の内容との比較になりますが、マンガの4巻を読んで思うのは、1~3巻を読んだときと同じで大分ドラマ版と設定や展開が違うということ。
また、4巻を読んで思うのは、マンガの1~4巻までの内容が、ほぼドラマの全6話分相当の内容だということ。
ドラマでは、たくみが元彼たかしへの協力を誤解して家を出て行ったみやこに駅で告白して、二人が付き合う流れになり、そのままたくみは転勤を乗り越えて、エンディングを迎えますが、マンガでも4巻の時点で、たくみがみやこに家で同様(俺は目いっぱい無理したいって思うんだ)の告白をして、お互いが付き合うことになります。
ドラマの方は、たくみがみやこに告白する過程で、ドラクエ10のフレンドとのゲーム上でのゴロー捜索などあって、そちらの盛り上げ演出がありますが、漫画は、そういったことは一切なく、普通に家で会話の流れで告白します。
ドラマの演出を知ってると、マンガは、かなりあっさりしています。ドラマの演出が非常に良くできているとも言えます。
登場人物の心情変化をマンガでも楽しもうとしてる自分にとっては、マンガは、あっさりしすぎて、なんとも不満が残ります。え?これでもう付き合うんだ、という感じです。
そもそも告白して付き合った時点で、「ゆうべはお楽しみでしたね」の恋愛物語的には、ほぼ満足です。ドラマでは、そこで話が終わってる訳ですし。
ちなみに、マンガでは、付き合うことになる前に、たくみの大阪への転勤の話はまだ出てきません。ルームシェアではなく、告白後に二人の同棲生活が始まってから、転勤話が浮上する流れになっています。
なので心情的にも、告白にいたるまでのプロセス(動機)が結構違っているといえます。
ただ、たくみ目線では、基本的にドラマの心情説明の延長でそれほど内容は変わらず、新しい情報はマンガを読んでもあまりないです。
逆にみやこは、ドラマでは無い部分の心情解説(心の声)があり、みやこが自分は恋愛体質でなく、一人でも普通に過ごせてしまうから、婚期を逃しそうだと女性として多少の焦りを感じている部分が描いてあったりと、少し悩みがみられます。
友達のあやのの意見として、見た目と違って、みやこは真面目で意外と奥手といった情報もプラスされています。この辺は、ドラマでは出てこなかった(語られなかった)みやこの情報です。
そのほか、仕事面でも、みやこがネイリストとしてお店からの独立の話が出ていたりします。ドラマでも話は出てきますが、冗談半分なので、その辺は、マンガならではの情報といえます。
またドラマと大きく違うところで、みやこがルームシェアしてることを理由に、将来的にたくみの転勤(出世)を邪魔したくないという理由から、部屋を出て行く決断をする部分です。
マンガでは、このみやこの部屋を出て行く決断により、たくみは、みやこを失いたくないと思い、告白への流れに至ります。
ドラマでは、みやこはその理由で部屋を出て行く訳ではないので、(たくみの元彼協力の誤解)、この部分で話(気持ち)が大きく違っています。
結局のところドラマを先に見ている身として、恋愛部分の内容において、やはりドラマの方が完成度が高いと感じます。
作り始めた時点で結末が決まってるからだと思いますが、ここで終わるというのが、はっきりしてる分、細かい部分の展開を決めやすいとそんな気がします。演出に時間を掛けられる。
一応、現状、漫画の「ゆうべはお楽しみでしたね」は6巻まで出ていて、特にまだ完結という感じでも無さそうなので、終わりをどこに設定してるのかも決まっていないものと思います。
恋愛部分では、4巻で付き合うところまで進んだので、将来的に結婚まで描くのが、キリがよさそうですが、結婚をゴールと設定すると、やや話が凡長になりそうな気がします。
とりあえず、6巻まで手に入れてるので、このまま先を読んで見ようと思います。